3年間で離れることは

愛知を離れることになった。過ごしたのは3年間。主要な繁華街は栄と名駅の2か所だから休日は無駄なく効率的に過ごせて、関西、北陸、関東への交通の便もいい。道がめちゃくちゃ広い。美術館はいつも空いており、食べ物はインスタ映えこそしないけど何を食べても安くて美味しい。うどんの「こし」はめんの硬さを指すのではなくしなやかさのことなんだと知れたのも、この地の食に感化され始まったカレーうどん狂いのおかげだ。よそものに対して初めこそ慎重だけれども、懐に入ってしまえば情に厚くてどこまでも優しい。対話を通じて新しい価値観に気付けることも多かった。いいところだったなあ、離れがたかった。またいつか暮らしたいと思う街だったな、名古屋。

新しい街は道がせまい上に真っ直ぐではなくて、車よりも歩いている若者のほうが多い。駅から伸びる商店街に活気があり、新幹線が見えて川沿いに桜が咲いている。引っ越して最初の週末に、桜が満開になった。今年は開花が少し遅いみたい。この季節を見るために少し離れたところからやってきたのだろう、カメラを手に散策する人込みに紛れて、ぼくも桜を収めた。

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