おいしいうどんの話。名古屋は丸の内の『弘庵』豚ころ、三重県津市『うどんの幸助』ぶっかけとサラダうどん。あと気になるのは大矢知手延そうめん。

三重県のうどんは旨いのではないか。そう思ったきっかけは名古屋の丸の内にある「弘庵」だ。

蕎麦の老舗で修行したという女将さんが受け継いだのは天ぷらの技。サクサクの豚天がガッツリのった冷たいうどんであるところの「豚ころ」は、そのめちゃくちゃにうまい天ぷらに負けない引き締まったうどんがまた最高なんである。


もっちりしたコシと喉をすりぬけていくしなやかさを持つその麺の説明を見ると、「三重県大矢知のうどんを使用」と詠っている。正直、伊勢うどんの印象しかなかった三重県のうどん文化に俄然興味がわいて調べると、大矢知手延素麺と呼ばれる伝統的な麺づくりの文化があることを知った。「弘庵」のうどんは素麺づくりの中で生まれたものなのだろう。

冷たい鈴鹿おろしと朝明川の清流から生み出される大矢知素麺の起源は、「その昔この地を訪れた旅の僧侶が土地の人にそうめんの製法を伝授したのが始まり」とのこと。すごい。普通だ。ドラマがまったくない始まりの物語であり、逆に好感度が高い。日常的な食べ物の話はこうでなくっちゃ。

三重県立美術館に行くついでに、ぜひうどんを食べてみたいと寄ったのが津市の「うどんの幸助」だ。街全体がのんびりと昼寝をしているような穏やかさの中で異次元の混雑ぶりをみせる「幸助」。ぶっかけ定食600円という値段の安さもさることながら手打ちのうどんがシコシコでまあうまいこと。天かすと絡まりてらてらとした麺が喉を通っていく様子が最高に気持ちいいうどんであった。


店内を見ていると、サラダうどんを注文している人が多かった。同行者が頼んだそれを少し分けてもらったが、野菜のシャキシャキ感とぶっかけよりも少し太めに切られたうどんのモチモチ具合が相まって、これもうまい。食感が最高に楽しいのだ。ゴマの風味とマヨネーズのまろやかさ、だし汁のうまみが混ざりあう背徳感もたまらん。次回はこっちを食べようと心に決めたのでした。なお、冬場はたぬきうどんが人気のようですよ(うまそう!)。

弘庵
052-202-5670
愛知県名古屋市中区丸の内2-6-12 堀尾ビル1F
http://tabelog.com/aichi/A2301/A230102/23004652/

うどんの幸助 だいたて本店
059-228-9782
三重県津市大門6-19
http://tabelog.com/mie/A2401/A240101/24003556/

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