地味、だがそこが新鮮。韓国のサラリーマンドラマ『ミセン-未生-』

韓国ドラマ『ミセン-未生-』がおもしろい。

囲碁の神童と呼ばれ、プロ棋士を目指すも挫折してしまった26歳の主人公チャン・グレ(ZE:A イム・シワン)が、コネで総合商社の契約社員として働くストーリー。

登場するのは、みんなふつうのサラリーマン。朝出社して、席に座って、夜には帰る。派手な事件が起きるわけでもなく、恋愛に狂うこともなく、記憶喪失も偽装結婚も生き別れの母との邂逅もない。毎回、ずっと仕事をしている。

地味です。でも、それがいい。

パワハラ部長がまた嫌なヤツでね。ドラマだから誇張されている部分がもちろんあるのだろうが、韓国の職場における差別意識が垣間見れるのは新鮮。先輩が、しょんぼりしている若手を誘ってちょっと一杯やってくか(飲みニケーションだ!)と連れて行くお店も日本の居酒屋とはやっぱり違うわけで、韓国の細かい会社文化を知れるのがとても楽しい。

2002年に『イヴのすべて』をおもしろ半分で見始めて、今日までずーっと韓国ドラマをウォッチし続けてる妻(「つまらないドラマは倍速で見る」と言っており凄みがある。見るのかよ。)が『ミセン-未生-』を見て「新しい」と言う。これまで話題になった韓国ドラマの中でも、かなり異質な物語なんだろう。

韓国では2014年の放送当時、かなりの反響があったらしい。「総合商社で働けるだけで勝ち組だ。リアリティを感じない」という意見も、韓国の若者たちからは聞かれたそうだ。それでも、今までウケるとされていた劇的な物語ではない、自分たちにより近い、普通に暮らしている人たちの小さな物語が、今から2年前の韓国で受け入れられたという事実が面白いなと思う。

チャン・グレの同期たちがまたみんなかわいいんだな。

会社のダサいところが描かれてるのも楽しい。

追記:最終回を見ました。なんというか…、ミセンに対していいぞ!と思っていた点とまったく間逆の演出という…。たぶん最初に最終回を撮影しているんだろうけどあまりにもなー。通常回が丁寧なつくりだった分、明らかに「海外ロケでハシャいできました!」という最終回に大いにがっかり。続編に対する期待を断ち切ってくれたという意味では良かったのかもしれませんが、あまりにもがっかりする最終回でありました…。

2 responses to “地味、だがそこが新鮮。韓国のサラリーマンドラマ『ミセン-未生-』

  1. まさに あなたと同じ思いです!
    あの最終話の訳のわからなさは何?
    原作がああなのでしょうか?せっかくの良質なドラマがだいなし!でしたね。

    1. コメントありがとうございます。
      原作は未読なのでわかりませんが、それまでの良さから分断された最終回で残念でした。
      通常回のトーンで続編を期待したいですが、もう無いのかな…。

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