将棋を観る:第64回NHK杯テレビ将棋トーナメント

日曜日はなんとなく将棋の中継を眺めるのがこの数週間の楽しみになっている。『3月のライオン』は読んでるけどルールはさっぱり。金と銀の動きの違いもよくわからないけれど、解説をふむふむと聞きながら楽しく見ている。NHK杯といって、放送の関係もあり、考える時間が限られている早差しの将棋ルールらしい。10時半から始まって、たいてい12時くらいに勝負がつく。サッカーを1試合見るのと同じくらいの所要時間で、とても見やすい(他のタイトル戦などは考え込んで数時間が過ぎたりするらしい)。

将棋の指しっぷりを、「棋風」という言葉を使って解説者は表現する。慎重に相手の手を受けるスタイル、飛車や角が飛び交う大胆な攻め手など性格が出るらしい。棋士は比較的おとなしいというか、生真面目そうな外見の人が多い。優しそうなメガネの彼が将棋盤では強気の攻めを見せたりするギャップが面白い。観ているこっちは妄想が捗る。

勝敗がついた後は、お互いが戦況を振り返りどのような手があったのか議論する。さっきまでは思惑を探りあっていた二人がその思考のプロセスを見せあい、あーだこーだ言う。その時々の判断を振り返る。観戦者は過程に潜んでいた面白みをここで再発見できる。これも面白い仕組みだなあ、感想戦と呼ぶ。これも戦なのか。

将棋はスポンサーであった江戸幕府が崩壊した後下火になっていたが、コンテンツを求めていた新聞社がタイトルを設け棋譜を掲載することで売り上げを伸ばし、存続を果たした過去があるそうだ。プロセスに妙がある将棋で、誰もが対局を再現できる棋譜を入手できるのは確かに楽しい。ちなみに、NHK杯のサイトでは将棋盤上で棋譜を再現するコーナーがある

今日の対局は行方八段vs橋本八段、「二歩」というものを知った。以下Wikipediaより.

二歩が禁止になった理由は、飛車先の歩先に歩を打つことができると優劣がはっきりしすぎるために面白くなくなるという理由が指摘されている。

面白くなくなる、という理由が、エンタメ文化としての自覚を感じさせて振るってる。将棋観るの、けっこう面白いのかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。