誰かと時間を共にすることについて。 『体の贈り物』を読む。

18で実家を出るまで祖父母とも一緒に暮らしていた。夕食後、たびたび肩を揉んでいた。実際はへたくそだったと思う。でも祖母は、「うまいねえ」といつも褒めてくれて、ぼくは気を良くして毎晩「今日もやるかい?」と声をかけていた。 …

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もう無くなってしまったものの話。『越後三面山人記』を読む。

ヤマケイ文庫『新編 越後三面山人記 マタギの自然観に習う』を読んだ。ダム湖に沈んだとある山里の習俗を描いた民俗学的要素の強い作品で、これがとても面白かった。既にこの世界から無くなってしまったものが、この本の中に残されてい…

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「常識」が、誰かにとっては残酷なものであること。村田沙耶香『殺人出産』を読んだ。

「正しさ」を言葉で刺し殺すような小説だった。 村田沙耶香の短編集『殺人出産』を読んだ。 殺人出産 著者/訳者:村田 沙耶香 出版社:講談社( 2014-07-16 ) 単行本:194 ページ ISBN-10 : 4062…

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『能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター』、略して 能サポ(講談社文庫)を読んだ。

能町さんの、なんでもちゃんと面白がって眺めるスタンスとってもいいな。見習いたいし、かくありたし。 能町みね子『能サポ』を読んだ。 能町さんが仕事の関係上サッカー観戦に行かされ、なんとなくカマタマーレ讃岐(という香川県のサ…

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ラッタウット・ラープチャルーンサップ 著、古屋 美登里 訳『観光』を読んだ。

タイの若手作家による英語圏での注目作品、ということで期待値高めで読んでみた。短編集。巧みに構成された冷静な文章運びで描かれるタイの日常が新鮮でした。 とにかく巧い作家だなー。欧州等々では観光地としてしか見えていなかったタ…

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